WPC処理とは
WPC処理の名称は、開発当初
W(wide:幅広く) P(peening:打ちつけ) C(cleaning:清掃する)
の意味であったが、大手自動車メーカーのWPC技術採用を機に、
W(wonder:不思議な、驚くべき)P(process:工程の)C(craft:特殊技術)
との名称が加わり、現在ではWPC(wonder process craft)が主に使われています。
「WPC処理」 は、金属成品の表面に、目的に応じた材質の微粒子を、圧縮性の気体に混合して高速衝突させるという表面改質技術です。
この手法においては、処理対象物の最表面で急熱・急冷が繰り返されます。
これにより微細で靭性に富む撤密な組織が形成され、高硬度化して表面を強化すると同時に、表面性状を微小ディンプルヘ変化させることによって、摩擦摩耗特性を向上させます。
そのため、機械部品・切削工具・金型等の強度と機能を向上させる表面改質加工熱処理技術として、幅広い分野での利用が可能です。
※発熱を証明する画像です。
WPC処理により組織・硬度・圧縮残留応力の変化