PIP自然触媒
PIP自然触媒は、大気中で金属チタン粉末を圧縮エアーで高速噴射することによって衝突部分で発生する熱を利用して、チタンを溶融付着させるという、バインダー不要で密着強度の高い酸化チタン被膜が形成可能な手法です。この手法においては、チタンと大気中や圧縮エアーの酸素が反応して酸化チタンとなり、内部に入るにつれて酸素が少しずつ欠乏気味となります。
この酸素欠乏層や僅かに存在する不純物の酸化物の存在が、電荷移動型酸化還元効果(Charge Transfer)をもたらして触媒活性化します。
この電子の移動によって酸化還元活動を行うことで、場所や条件などの制限を受けずに触媒機能の発揮ができます。
しかも、アナターゼ型、ルチル型、ブルカイト型のいずれの結晶構造も有し、表面にアモルファス構造が形成されているという、今までにない画期的な高効率触媒となります。
従来の光触媒技術と区別するため、高効率「自然触媒」と名付けました。
PIP自然触媒のしくみ
金属又は硬質セラミックから成る処理品に、金属チタン粉末を高速で噴射すると衝突した部分で局部的に温度上昇が起きます。
この時、表面で加熱された金属チタン粉体が、処理品の表面に活性化吸着して拡散すると共に、大気中の酸素と酸化反応を起こし、処理品の表面に光触媒機能を有するチタニア被膜を形成します。
この時、表面で加熱された金属チタン粉体が、処理品の表面に活性化吸着して拡散すると共に、大気中の酸素と酸化反応を起こし、処理品の表面に光触媒機能を有するチタニア被膜を形成します。
これが光触媒反応において単に紫外線に対してのみではなく、可視光線、赤外線、電波、X線などあらゆる電磁波に応答して触媒反応が起こる要因と推定されています。
PIP光触媒が「電磁波応答型」といわれるゆえんです 。
ちなみに光触媒とは?
現在の光触媒商品の多くは光触媒作用を起こさせるために紫外線を必要とするものが多く、そのために商品に紫外線を当てる必要があり、光がない暗いところでは触媒効果がないという弱点がありました。PIP自然触媒の「PIPチタン」
環境対策に特出した製品である、PIPチタンは光だけではなく空間を飛びまわっている電磁波にも反応し、暗いところでも作用するという優れた性質があります。
暗いところでも作用するという性質を示す例として、水道水の酸化還元電位(ORP)をみてみます。
右図から、一般の水道水は酸化状態にあり、市販の天然水は還元状態にあることがわかります。
暗いところでも作用するという性質を示す例として、水道水の酸化還元電位(ORP)をみてみます。
酸化
鉄の酸化=サビのように物質の原型が崩れること。水で言うと腐ること。
還元
酸化の逆の意味。
酸化還元電位(ORP)
酸化還元反応(腐ったり、元に戻ったりする反応)の程度を電位(mV)で表したもの。
右図から、一般の水道水は酸化状態にあり、市販の天然水は還元状態にあることがわかります。
PIPチタンボールを水道水に入れてないものを放置、PIPチタンボールを水道水に入れたものを、ほとんど真っ暗の環境・夕方の暗さ・昼間の明るい環境(室内)・直射日光のあたる環境(屋外)に120分置き、それぞれ酸化還元電位を調べ、グラフにしました。グラフから、光のあたらない環境でもPIPチタンボールは触媒効果を発揮していることがわかります。